令和の思い

　2020年2月、保育サービスぽてとは「20周年の集い」を開催しました。大勢の方においでいただき、20年間の思い出や現在のぽてとの様子を映像で見ながら、歓談の花が咲きました。

　1999年12月に練馬区のファミリーサポート事業を立ち上げるために集まった区内の専業主婦たちが、アイデアと自分の体を駆使しながら保育に苦慮する親御さんたちの手助けをしよう、と行動してきて、それが20年も続くとは、全く想像だにしないことでした。

　毎日、明日はもっと皆さんのお役に立てるように、もっと良くしよう、もっともっとがんばろう！と思いながら、ひたすら突き進んできました。

　これは、家族をはじめ地域の方々、区役所の担当課、助成金を下さった官公庁、会社、そして何よりスタッフとして働いてくれた仲間たちの存在があったればこそと思います。

　20年前、少子化が叫ばれ、年金や人口の減少に明日の日本の先行きが不安と言われ始めましたが、目の前のことや、これから先の老人問題に追われ、その後大きな自然災害に遭遇した間に、子育て問題は遅々として進まず、虐待報告件数は増え、子育てが苦しいと感じる保護者は減ってはいません。

　ぽてとは設立22年目が始まりました。子育てはゴールや終わりの見えない「問題」ではなく、みんなの身近な「関心事」で、「お互い様」で支え合い、笑顔に満たされる「話題」になることを今後の目標にしたいと思います。

2022年4月
特定非営利活動法人保育サービスぽてと
理事長　池本泰子